「家計簿」と「ライフプラン表」を有効活用することで家計管理は完結します。「現在」の収入と支出を管理するツールとして「家計簿」、「未来」の収入と支出を管理するツールとして「ライフプラン表」を使います。
今回の記事では「家計簿」の役割と活用方法を紹介したいと思います。
「家計簿」を活用する中で、「支出・浪費・投資のバランス」を見ることができますし、ゲーム感覚で家計簿をつけれるようになっていくと思います。今回は家計簿作成が続かない2つの理由と対策を書きたいと思います。参考にしてもらえると嬉しいです。
家計簿を作成する重要性
なぜ家計簿をつけるか明確にしないと家計簿作成も長続きしません。
そもそも家計簿をつけた後、次の行動に移らないのであれば家計簿を作成する時間は浪費に変わってしまいます。まずは家計簿を作成した後にどのように活用するか共有させてください。
「お金」で管理すべきはどんな要素でしょうか
1収入
2支出
これだけだと思ってます。
収入と支出のバランスを理想状態に持っていくことが大切です。
支出を減らすために、満足できない生活をしても意味ないですし、
収入を増やすために、働きすぎて身体を壊しては本末転倒です。
収入と支出がある中で、今回は「支出」のお話です。
支出は一般的に「消費」「投資」「浪費」にわかれるといわれています。
「消費」生きていくために必要な出費
例:住宅費、光熱費、食費
「投資」将来のために先行投資するための出費
例:PCスキルを向上させるために、パソコンを購入。将来海外で働くために英会話教室に通う。
「浪費」消費や投資の枠に収まる出費を超えて過剰な出費。
・1LDKの部屋で十分なのに、2LDKの部屋を借りる。
・必要以上に贅沢な食事を購入する。
・趣味娯楽にお金をかける。
食費は消費じゃないの?
趣味娯楽は自分の精神状態を整えるために必要な消費だよ!
味を仕事にしたいと思っているのでこれは投資だ!
こんな意見が出ると思います。
そうなんです。
「消費と浪費の境界」「投資と浪費の境界」がどこになるかは各個人によって変わってきます。
では境界線をどこに持っていくか
「これを判断するために家計簿を作成するのです!」
家計簿作成が重要な理由はここです。
現状の支出を把握しないことには、自分の支出が「消費なのか浪費なのか」「投資なのか浪費なのか」判断できません。
家計簿を作成することによって境界がどこになるのかをジャッジできるようになり、各項目に対して毎月いくら使うことができるか判断できます。
当然ここまでの検討ができていれば振り返りをする際の参考にもなりますし、改善できる場所も明確になります。
つまり「毎月自分が使用できる予算作成」「予算に対する支出を確認し改善の実行」をするために家計簿を作成するのです。
家計簿が続かない理由
家計簿が続かない方には2つの理由があると思います。
理由1 家計簿をつける明確な理由がない
「家計簿」が続かない理由は家計簿をつけるのと落ち込むからです
ただでさえ自分が1ヶ月間何にお金を使っているか集計するのは面倒なのに、出来上がった家計簿を見、支出が高く落ち込む。そして来月以降どのように改善できるか考え、実行する。このサイクルでは楽しくありませんね。
目先の支出を抑えるためにできることって、面倒なことだったり、自分の意識を買えないとできなかったりすることが多いので。
対策1 予算の設定
「予算」を項目毎に設定するのが対策になると思います。
「予算」が設定されていれば、どの項目に対して予算より多くお金を使ってしまい、その理由はなんなのか、どのように行動すれば改善できるかがわかりやすいです
前提として「予算」は適切に設定されていることが大切です。どんなに頑張っても4万円かかる食費の予算が3万円ではやる気がなくなります。
理由2 生活費を支払う財布がバラバラ
毎日支出を管理するのは面倒ですよね。レシートを見ながら家計簿をまとめ、通帳を見ながら家計簿をまとめ、クレジットカードの支出を見ながら家計簿をまとめ・・・、更に夫(妻)にいくら何に使ったかヒアリングして・・。
明細を探すだけで嫌になりますね。
対策2 クレジットカード一本化
私がおすすめする対策は「クレジットカード一本化です。」
クレジットカード自体持ちたくないと言う方もいるかと思いますが、クレジットカードを持つことで支出管理が楽になります。そして家族がいる方は「家族カード」を持って支払いを可能な限り統一します。
そうするとクレジットカードの明細を見るだけで、いつ・どこで・何を買ったかが明確になります。
これをまとめるだけで家計簿の支出欄が完成します。
クレジットカード1本化のための5つの手順
1.家族で作戦会議をして、家計の支出を全て支払うクレジットカードを決定する。
2.家族カードを作成する。
3.クレジットカードで支払うことができる支出を全てこのカードにまとめる。
4. クレジットカードで支払うことができない、毎月の支払いがあれば、支払う通帳をまとめる。
5.上記クレジットカードで払うことができなかった支出のみレシートを取っておく。
これだけしておくと家計簿を作成するときの作業は、
・クレジットカードの明細を見る(インターネットで明細を見れる会社がほとんどです)
・通帳の支出情報を確認する
・仕方なく現金で支払った支出を確認する
この3ステップで完了します。
家計簿の活用方法
①現状を洗い出す
②改善点を確認する
③実行する
が家計簿活用の大きな流れです。基本「※PDCA」ですね。
(※Plan Do Check Actionの略で計画・実行・確認、見直し、再度実行することを指していてこれを繰り返すことで、理想状態に近づきます。)
具体的にやっていきましょう。
家計簿をつけるための準備を上記でまとめましたが、具体的に家計簿をつけていきましょう。まずは現状把握です。よく見せるための改ざん等はしなくて良いです。
家計簿つけてると、浪費が多い自分を受け入れられず、改ざんしたくなることがあります。
私だけでしょうか(笑)
まずは項目と支出金額を整理します。
エクセルで作成するのがおすすめですが、方眼紙でも作れます。
これを最低1ヶ月行うことで、何にいくら使っているか見えてきます。
1年間家計簿をつけるとクリスマスなどのイベントにかかるお金も見えてくるので、1年以上継続するのがおすすめです。
1年続けば、「習慣化」されますし、家計簿の有効活用ができるようになってますので、苦と思わずに続けることができると思います。
まとめ
・家計簿を作成することで、支出を「消費」「投資」「浪費」に分けることができる。
・家計簿を続けるためには家計簿をつける重要性を理解しよう。
・家計簿を続けるためにクレジットカードを1本化しましょう。
・最低1ヶ月、できれば1年家計簿をつけましょう。